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2007年9月29日

森の植物観察会「タネの旅立ち」:村中レンジャー

森の植物観察会「タネの旅立ち」を開催しました.
今日は朝から雨,森の様子が心配されましたが,皆さん,傘を差しながらの観察でした.

なぜ植物はタネを作るのでしょう.

タネには利点があります.
一年草の場合,タネを作ることができるかどうかはとても重要な問題.タネを作ることができなければ子孫を残すことができません.では,多年草や木はどうでしょう 地下茎で増えればいいのに??

タネには個体数をたくさん作ること,以外に大切な利点があります.植物は固着性のため一度芽生えると場所を変えることができません.タネは遠くへとばされたり運ばれたり,移動することができます.また,タネの生産は遺伝的に異なる新しい個体を作り出すことができます.さまざまな病害からの回避ともいえます.
また,タネは休眠することができます.生の状態の植物はそのままの姿形で生き続けることは容易ではありません.タネは種にもよりますが,長い年月を生き続けることができます.土中で地上に現れる日を待ち続けます.

今日は,そのようなタネの視点に立ち,園路の植物を観察して歩きました.
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ヒメムカシヨモギ,アキノノゲシは風
カタバミ,ゲンノショウコははじけ飛ぶ
ウメモドキ,ヘクソカズラ,クヌギ,コナラは動物による捕食
キンミズヒキ,ミズタマソウ,イノコヅチ,チヂミザサは動物に付着

タネの形態をよく観察するとよく分かります.
では,
イロハカエデ,タカサブロウ,チカラシバ,カゼクサ,アキノエノコログサはどうでしょうか?

カエデのタネのように風で飛ぶと思いきや,水でもよく運ばれます.水辺に生える植物のタネは水によって流されていくのです.
チカラシバはイネ科の草本の中には,大型のほ乳類に草ごと食べられて運ばれるものがあります.
アキノエノコログサ,キンエノコロなど,畑や田んぼに生える雑草のタネは作物のタネの大きさに近く,収穫物に混入して運ばれます.
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タネの運ばれ方は一筋縄ではいきません.その方法も1つだけとは限りません.その植物の生えている場所も大切.タネの気分になってみて,タネの運ばれ方や意義について考えてみましょう.

次回は10月27日(土)10:00~です.
路傍,畑,水田の雑草を観察します.

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