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2007年6月23日

特別講座『植物図鑑の使い方』:村中レンジャー

特別講座『植物図鑑の使い方』を開催しました.
今日のテーマは,数多い植物図鑑からどれを選ぶか,植物を調べるにはどのようにしたらよいか,です.
日本にはおびただしい種類の植物図鑑が刊行されています.その中から,どれを選ぶかは難しい問題です.
小さくて写真の美しい図鑑,大きく重くたくさんの種類が載っている図鑑,カラーの図鑑,白黒の図鑑,などなど様々です.
大きい図鑑はたくさんの種が載っていて,調べるのに不満が生じることは少ないでしょう.しかし,持ち運びは不便.しかも高価.小さい図鑑は持ち運び便利ですがたくさんの種は載っていません.
写真の図鑑はイメージがとらえやすいけれども,植物の種の変異(個性)の惑わされやすいのが難点です.線画で描かれた図鑑はその欠点は克服していますが,イメージがわきにくい欠点があります.
図鑑には一長一短あり,完璧なものはないのです.その中から,自分にあった図鑑を見つけだしてみてください.(相談に応じますので,お問い合わせください)
Imgp0938


さて,植物を調べるとき,最も基本で重要なこと,世の中から異なる種類の植物がいかに見いだされるか,です.
草地に行ってみましょう.その中にたとえば,2m×2m位の大きさを決め,その中に何種類の植物があるのか数えてみましょう.
その中に生育している種類は同じ日の中でむしり取られたりなどよほどのことがない限り,同じ筈なのですが...どれだけの種類が識別できたかが,最も大切なのです.種名を分かる,というのはその次です.
よく似た種でも丁寧に調べると,いろいろな点が異なることが分かります.図鑑に書かれていない違いを発見できるかもしれません.違いは1点だけでなく,2点以上知っていると役に立ちます.
ヒメジョオンとハルジオン
アキノエノコログサとエノコログサ
オカトラノオとノジトラノオ
ヒメコウゾとヤマグワ
ケヤキ,エノキ,ムクノキ
どこが違うでしょうか.

日本の野生植物(維管束植物)はおよそ7,000種.帰化植物を含めてもい10,000種は超えないと思われます.その中で,茨城県内ではおそらく2,000種程度だと思います.そのうち,私たちが身近な場所で見ることのできるのは多く見積もっても1,000種.牛久市内でもそのくらいです.そのうち,100~150種分かるようになると,おおよその見当が付くようになると言われています.100~150が実際にはたいへんなのですが,そのためには,詳しい人に聞いたり,観察会に参加したり,図鑑をはじめから1ページずつ捲ったりする地道な勉強が必要になると思われます.私もよく1ページずつ捲ります.

レクチャー室で図鑑と植物の見分け方の説明の後,時間の許す限り,園路を歩きました.今日は何種の植物を見られたでしょうか(村).

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