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2007年1月14日

ガイドツアー『冬を越すトンボ』:若レンジャー

ほんとに今シーズンの冬は暖かいですね。
スキー場に雪があまり降らなくて凄く困っているみたい。
若レンジャーはスキーが大好きなので、雪が降らないのはちょっと心配です。
これも、いわゆる異常気象の影響なのでしょうか?
そんな中、今日のガイドツアーは「冬を越すトンボ」というテーマで行いました。
暖かい冬は、生き物にとっても過ごしやすいのかと思いきや、どうやらそうでも無い様です・・・。

それでは、今日のテーマは「冬を越すトンボ」ですが、その前に、夏の間たくさん森の中にいた虫たちは今どうしているでしょうか?
例えばカブトムシ。
夏の間は元気に雑木林に沢山いました。
でも、今は全然見掛けませんね。どうしたんでしょうか?
例えばセミ。
こちらも夏の間、うるさいぐらい森の中で鳴いていました。
でも、今は一匹もいませんね。
そうです。多くの虫たちは、夏や秋に卵を生み、次に生まれてくる子どもに命を託し、冬には力尽きてしまいます。
そんな中で、実は観察の森で冬を乗り切れるトンボを毎年観察する事が出来ます。
そのトンボの名前は「ホソミオツネントンボ」。
オニヤンマ、アキアカネ、コシアキトンボ・・・などなど、沢山いるトンボの中で、日本の冬を越せるトンボはなんと、たった3種類だけだそうです。
それでは、ホソミオツネントンボ探しに出発しましょう!

070114tonbo01_1
今日探すのは、コジュケイの林。


冬の間、ホソミオツネントンボは葉の落ちてしまった木々の枝に留まり、枝そっくり変身して、鳥に食べられたりしないように、うまく隠れています。
さすがに今日はガイドツアーに参加してくれた方全員で探せば見つかるかと思いきや、一匹も見つかりませんでした。残念・・・。
と、言うのも、レンジャーが毎日のように必死に探していますが、この冬になってから実は一匹もホソミオツネントンボを見つける事が出来ていません。
丁度、虫に詳しいボランティアの方とお会いする機会があったので、訪ねてみると、爆弾低気圧と呼ばれることもありますが、台風並の強風が吹いたり、そもそも寒さに対応して生きている生き物なので、暖かいのは逆に都合が悪いのでは無いかと言うお話でした。

最後に、冬を越す他の虫たちを紹介して今日のガイドツアーはお開きになりました。
先ほど紹介したカブトムシは、暖かい落ち葉のふとんの下で丸々と太っていました。
070114tonbo02


ホソミオツネントンボはやはりトンボの仲間なので、卵を産むのは水辺です。そして夏に羽化し、秋の間、冬を過ごす場所を探しながら、長い旅にでます。
そして雑木林や薮の中などで冬の寒さにじっと耐え、また春になると水辺で卵を産みます。
この一生を見ても分かる通り、ホソミオツネントンボがいると言う事は、すばらしい環境が残っていることの証だと思います。
ぜひ、この自然を残していきたいですね。

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